こんにちわ、モトキです。
登山が趣味な男性・女性に関わらず、これから登山やハイキングを趣味にしていきたい方は必見!
ここでは私が読んで面白かった山が関係する本を紹介していきたいと思います。
【春を背負って】 / 笹本稜平 / 文春文庫
亡き父の後を継いで奥秩父の山小屋を継いだ息子さんが主人公のお話です。
引用元:笹本稜平(2014年)『春を背負って』文藝春秋 裏表紙より
先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。そんな亨の小屋を訪れるのは、ホームレスのゴロさん、自殺願望のOL、妻を亡くした老クライマー・・・・・。美しい自然に囲まれたその小屋には、悩める人々を再生する不思議な力があった。心癒される山岳小説の新境地。
著者プロフィール:笹本 稜平(ささもと・りょうへい)
1951年 千葉県生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務、フリーライターを経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。その他の作品に『越境捜査』『特異家出人』『未踏峰』『還るべき場所』『遺産』『その峰の彼方』などがある。
読んでいる場所が出てくる喜びがある!
登山やハイキングをこれから始めたいと考えてる方が「面白そう!」と一歩踏み出す気持ちになる本です。
山を舞台にした小説は極限状態での人間模様を描いたものが多い中で穏やかな内容の為、心地よく読めます。関東エリアの山では面白いエリアである奥秩父が舞台というのも本に登場する場所が出てきたり喜びや共感を味わえます。(面白いエリアは人それぞれですが…)
山岳小説は実際にその場所で想像できる楽しみ方も醍醐味の一つですが、アルプスやヒマラヤなど話ばかりだと行けない人がほとんどですよね。
山小屋という場所の不思議
普段の仕事で自然に関わることが出来ない私もそうですが、山に来て山小屋に泊まる人はみんな下界で満たされない何かを求めていると思います。
山小屋の不思議はホント1回も会ったことない人たちといきなり仲良く話したり、お酒を呑んだり、何故か打ち解けてしまうんですよね。もちろん、1人になりたい人はビール飲みながら本を読んだり、地図見たりと過ごし方は三者三様。
この前もある山荘で先輩登山家にお酒ご馳走になったなぁ。
普段の仕事ではあまり話が得意じゃない私も山小屋では結構話をしてるかも。
一期一会な出会いも魅力的だよね。
街中では味わえない面白さがあるから苦しい思いをしても疲れてもみんな山に登るんでしょうね。
「山なんて本当は好きじゃない!」って人もいる位ですからwww
まとめ
この物語は主人公の長嶺亨の成長していく様子や山小屋に訪れる様々な登場人物の悩みが色んな人と話したりしていくうちに和らいでいくということが描かれています。
1つずつ解決していくような内容ではないけれど、それがまたリアルな面白さになっています。
この本を手に取って読んでみれば心の悩みを解消できるのは間違いありません。
これから登山やハイキングを趣味にしてみたい皆さんも行ってみたい気持ちになってますか?
達成感と素晴らしい出会いがありますように。
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